素直になろうぶろぐ

気持ちを素直に正直に、思いつくまま自由に書いちゃう自分だけ楽しいブログです(笑) ジャンルもごちゃまぜ

専門職なんて私には合わなかったんだ



スマホでネット検索をしていると、よくWeb漫画のバナーが出てきます。

そこに、見たくもない人の作品が紹介されていて吐きそうになりました(笑)






私は以前、漫画家アシスタントをしていました。
4年間くらいのアシスタント生活の中で何ヶ所か仕事場は変わりましたが、最後2年程お世話になったのが、I先生でした。


誰もが知っているような漫画家以外は、仕事場を新たに借りたりなんて出来なくて、自宅にアシスタントを呼んで作業なんてよくある話です。
I先生の仕事場も自宅、I先生の家族みんなが暮らすご実家。


作業は毎月割と計画的に進む職場で、締切間際に徹夜などもなく、待遇はよかったと思います。
I先生は絵も上手くて、優しい方でした。
ご家族と仲が良くて、妹さんを溺愛していて、
ご両親もI先生を溺愛していて、「あの子は苦労してきたんだよ、連載とれたのもあの子がよく頑張ったからだよ」と我々アシスタントによく話していました。





そのうちに妹さんもアシスタントととして仕事に参加するようになりました。

そこから少し狂い始めた気がします。



まず作業場で、先生と妹さんのおしゃべりが酷くなりました。

職場によっては和気あいあいとした雰囲気の所もありました。
でも、ここは家族である2人間だけのおしゃべり。
他人のアシスタント達には分からない話ばかりだし、第一踏み込めませんでした。

関わりのない話が日毎にボリュームを上げて耳に入ってくるのは雑音でしかありませんでした。
緻密な作業をするのにはストレスでした。


そして段々と会話の内容がえげつなくなってきます。

妹さんは2次元に好きな人がいたようです。
現実とは割り切った上で、この世界ではよくある話ですが、妹さんは結構ガチなタイプだったと思われ...
その相手とのディープな恋愛模様(妄想)をI先生と語っているのです。

R18(笑)な内容が雑音に混ざってきます。男性も職場にいるのに。
そういう趣味嗜好を持ってるのは別にいい、けど、自分の嗜好と全く合わないエロ話を聞かされ続けるのは正直気持ちが悪い。
オタクな要素は私だってありますが、その分野は細かくて受け付ける受け付けないも細かいんですよ!w
腐女子にだってマナーがあります!ww


耳栓をつけようかと悩んだのですが、明らかにうるさいと言っているようなものだし気が引けました。
イヤホンで音楽を聴いたりもしましたが、それを上回る声量でした(^^;)
たまに先生の指示があるから大音量には出来ないし。


妹さんは自分の手が空いた隙間には自分のしたいことをして、スマホもいじり放題。
アシスタントになったとはいえ家族だから仕方ない...とは思いつつ、モチベーションは下がっていきました。


9時間机に向かって黙々と言われたことやってるだけ。
アシスタントは本当に背景埋めるだけのコマなんだな、と思い始めました。




そんな状態が1年くらいあって、仕事もきつくなってきて、正直参ってきました。
それでも私はレギュラーとしてI先生の職場にいたので、この連載が終わるまでは続けようと思いました。
アシスタントは常時不足気味、急にいなくなっては先生も迷惑だろうと 。

ただ日に日にストレスが大きくなっているのも事実。
ここはひとつ先生に相談してみよう!

そこで、もう少し声のボリュームを下げて欲しい旨と、会話の内容がちょっとアレなんで困ってます...的な事をやんわり伝えてみました。
全くなしにしろなんて思ってないから、少し歩み寄ってもらえないかなぁという気持ちでした。




伝えてから次の仕事の日、
見事にクビになりました。


漫画家は身体も精神も削る仕事で、環境が大事なのはわかります。
妹さんとのおしゃべりが先生にとっては癒しで、うるさいと思っているアシスタントに気を遣っている余裕などないということで。
合う人だけが残ってくれればいいということで。


それでも私は、2年間一緒に働いた仲間ではなかったのでしょうか。
私の生計がこのアシスタントだと分かっていて、すぐに次の仕事が見つかるわけでもないのに急に切られたらどうなるか想像しないのでしょうか。



本当に絶望すると、うまく言葉が出てこないんだなぁとあの時知りましたね〜。

クビ宣告はI先生だけでなく、なぜか先生の親御さんまで登場して何か言ってくる始末(笑)
もう覚えてないけど。



 おかげで私は、
すっかり絵を描く自信もなくしたし、
自分なんて必要とされていないんだなぁと自尊心もなくしたし、漫画家に対する夢も薄れたし、
その後アシスタントを探す気になれずドラッグストアのバイトを始めましたよ
(笑)


今はこれはこれで幸せだから、いいんです。

I先生も大変だったのわかってるから、漫画家として頑張ってらしたのは尊敬してるから、いいんです。



でも私はI先生もそのご家族も一生許さないし、一生大嫌いです。
そこは私の自由だよなぁ。

たぶんこの業界はもっと辛いことが多々あるんです。
志が低かった私のせいでもあると、同じ業界の人からは私が非難されるような気がします。
だけど、閉鎖空間の当たり前を押し付けないで欲しい。
私は嫌だと思ったし、酷いことをされたと思っています。



I先生が全く売れないで欲しいし、どうか目につかないところにいて欲しい。


だからバナーなんかに出てきたら、ものすごくムカつく(笑)
消えろー(笑)





愚痴るだけ愚痴ってしまって、まとめられなくなりました(笑)

でも、今になってようやく吐き出せて少し楽になりました。


夢なんて夢の間が1番いいよなぁ(笑)




(´Д`)ハァ…